友松会について

世代もこえ つながる むすぶ 友松会      会誌「友松」116号 巻頭言 

藤馬会長  友松会 会長   藤馬 享  Tohma Susumu

 新役員体制となって1年が過ぎました。会員の皆様のご理解ご協力をいただき、友松会が大切にしている様々な活動を進めることができました。心より感謝申し上げます
 本年度から友松会スローガンを「世代もこえ つながる むすぶ 友松会 ~広げよう 会員のわ~」とします。これは、会員の皆様が同期の方、他世代の方とより一層つながり、そのつながりが強く太く結ばれることが友松会にとって大切だと考えたからです。
 お手元の「友松」は、友松会設立2年後の1890(明治23)年に第1号が発行され、本年度で第116号です。この「友松」は、経費削減のためわずか7名の弘報部員の手で印刷用原稿を作成しています。会誌「友松」の灯をつなごうとする弘報部員の思いをご理解いただきお読みいただければと思います。
 新役員体制の1年を振り返ってみます。
 本年度、オンライン会議を活用し交通費節減を試みました。「これからの友松会スローガン」「会費納入者減少問題の解決策」「現職教員、学生会員と友松会とのつながりの課題」の3点について、役員が3部会に分かれ検討しました。また、友松会創立140周年の基本構想に向けた話合いにも活用しました。
友松会が抱える課題を会員の皆様にご理解いただこうとチラシ「友松会の今」を作成し送付しました。友松会が現職教員、学生会に対して、どのような支援をしているかをご理解いただけたのではないかと思います。
 学生会員とのつながりを広げようとしてきました。その一つが7月と1月の個人面接対策講座です。7月には4年生73名、1月には2年生4名、3年生29名が参加し、講師を通して友松会とのつながりができました。「豊かな教育を考える会」には4名の学生が参加し「子供のための取組をされている校長先生方の強い信念と問題意識に感銘を受けました。」という感想をもらいました。「新春のつどい」では、音楽科3年生4名が参加しピアノ演奏を披露してくれました。このように、学生時代から友松会とつながることの大切さを改めて実感することができました。
 友松会会費の納入締切り日を早めにし、締切り後の取組を工夫しました。支部長、支部会員の皆様にもご協力をいただき会費納入の働きかけをしていただきました。お蔭様で会費納入者が増えたことは嬉しいことでした。
 さて、令和10(2028)年に友松会創立140周年を迎えます。友松会創立以来、積み重ねられてきたことへの感謝と共に会員皆で祝い合う取組をどのようにするかなど、基本構想を本年度、策定しようと考えています。
 会員同士の顔の見える関係づくりのためにも、支部総会の開催、支部活動の充実が重要です。現職管理職、若手教員が多く参加されている支部総会にも多く出会うことができ、新しいスローガンの第一歩を感じました。支部活動活性化につながる「研究活動等の奨励に関する運営規定」を積極的に活用していただき、世代も超えてつながり、そして結び付くことができますことを願っております。
 本年度も皆様のより一層のご理解とご協力をお願いいたします。
 
教育の責任を、未来へ

   横浜国立大学学長 校友会会長  梅原 出  

 横浜国立大学の附属学校は、師範学校の時代に始まりました。それは制度の沿革というよりも、「この国の未来を担う子どもを、どのように育てるか」という問いを受け継ぐ歴史でした。
 いま我が国は、少子化の進行、理系人材の不足、科学技術の急速な進展、社会構造の変化という大きな転換点にあります。教育はもはや一分野の課題ではなく、国家の基盤に関わる問題となっています。初等中等教育の質と方向性が、そのまま将来の社会の姿を決めるといっても過言ではありません。
 このような状況のもと、本学は附属学校を教育学部附属から大学直轄へと転換いたします。これは組織上の調整ではなく、教育を大学全体の責任として引き受けるという姿勢の明確化です。
 総合大学である本学には、理工系、人文社会系、都市科学など、多様な知が集まっています。しかし、それらの知を初等中等教育へと編み上げ、教室での実践へと結びつける専門性は、教育学部が長年培ってきた学問的基盤にあります。
 附属学校が大学直轄となることで、教育学部の役割が小さくなることはありません。むしろ、総合大学の知を統合し、新しい教育モデルとして社会に示していく責任は、これまで以上に大きくなります。
 理系人材の育成も、探究心の涵養も、多様性を尊重する姿勢も、すべては教室での具体的な実践から始まります。その実践を理論的に支え、検証し、全国へと還元していく。その中心に立つのが教育学部であると考えています。
 国立大学は、地域に根差しながらも、国の未来に対して責任を負う存在です。附属学校の転換は、その責任をより明確にし、構造として支えるための一歩です。
 教育の問いを、大学全体の問いへ。
 そしてその答えを、社会へと開いていく。
 母校の新たなる挑戦を、これからも皆様とともに続けていきたいと願っています。
 
学校と大学の協働

 
  横浜国立大学教育学部長・教育学研究科長 友松会名誉会長   物部 博文


 このたび学部長を拝命しました物部です。これまで私が担当した教員採用支援、教育実習、文部科学省の教員養成プロジェクト等では、学校現場で活躍されている卒業生の皆さまがいつも協力、ご支援してくださいました。それぞれの教育の現場で子どもたちの成長を支えながら日々教育活動に尽力されている皆さまに、心より敬意と感謝を申し上げます。
 皆さまの活躍は本学部にとって大きな誇りであり、教育の成果そのものでもあります。本学部の教員養成は、卒業生の皆さまのご協力によって支えられています。教育実習の受け入れや学生への助言など、学校での経験や支援、特に教育課題に対して互恵的に取り組む教員集団の姿は、学生にとって実践的な学び、そして将来への安心感を得る大変貴重な機会となっています。多忙な教育活動の中で学生の指導・支援いだいていることに、改めて深く感謝申し上げます。
 近年、教育を取り巻く環境は大きく変化し、教員不足が社会的な課題として指摘されています。本学教育学部も様々な変化の中にあります。しかし、子どもたちの成長に直接関わり、その可能性を引き出すことのできる教員という仕事の魅力や意義は決して変わるものではありません。学生たちもアシスタント活動や教育実習などを通して現場の先生方の姿に触れることで、教職のやりがいを実感し、教員を志す思いを強くしています。
 これからの教員養成においては、大学と学校現場が互いに協働しながら、学校と大学の双方を活性化し、教育の魅力を高めていく必要があると考えています。今後とも卒業生の皆さまと連携しながら、子どもたちの未来を支える教育の発展に取り組んでいきたいと思います。引き続き本学部の教育活動へのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
本 部 活 動
 各部が分担した業務を中心に活動し、(本部活動として)協力して事業を推進しています。
(1) 総務部
 友松会百三十余年の灯を継続、発展させるためにも会員相互の意識の昂揚と結束が求められています。
1.諸会議の企画運営と効率化
2.母校との連携と情報入手
3.各部会相互の連絡調整 新春のつどい等、親睦の会の企画運営
4.活動の基本になる会則、規則、細則等の見直し
など会の円滑な運営に心がけ、活性化を計っています。
(2) 経理部
 主たる分担業務は、本部の経理事務、年度予算・決算を担当しています。
そのため事務局と常時連携を図り、会の運営の円滑化に務めています。
部会で課題の検討を図るほか、会費の納入状況の確認ならびに支出状況の把握等、会計整理の活動を行っています。
特に、年度予算案の立案と決算に関する活動は、会の活性化や発展を図る意味でも重要な会務と考えています。
(3) 弘報部
○会誌「友松」の発行
 主な業務として、友松会会誌「友松」の編集・発行・発送を行っています。
友松会会誌「友松」はA4版で、毎年6月に発行を予定しています。
○会誌の主な内容
大学教授の寄稿、会員の教育論考、人生についての考え方等を軸に構成しています。
また、「豊かな教育を考える会」報告、「松沢研究奨励賞受賞者」研究論文、 同期会報告、支部だより等の会員相互の情報、 総会、新春のつどいの報告、各年度の会務会計報告、会員の消息、組織名簿等を掲載し、豊かな会誌にするよう努力しています。
(4) 研修部
 会員の研修を深めるため、次の業務を中心に活動しています。
 1.松沢研究奨励賞受賞者の選考
研究奨励基金は、本会の元顧問・ 相沢義雄氏 (大正13年卒)が、叔父の松沢高次郎氏(明治13年卒)の遺志を顕彰するために寄付された基金とし、吉田太郎氏、水戸部正男氏、大浦美代氏の寄付金を充てています。
昭和41年より実施。対象は会員の個人、または会員を中心とした団体としています。
受賞者には、賞状と記念品を贈呈しています。
 2.豊かな教育を考える会の企画と運営
教育の課題や諸問題について考え語り合う会を、横国Dayに合わせて実施し、神奈川の教育の充実進展に寄与しています。2024年度には「目の前の子どもがすこやかに育つために 今 私たちにできること」をテーマにしてシンポジウムを行いました。
 3.学生の就職支援
大学と連携し、就職支援活動として「2次試験個人面接対策講座」等を実施しています。
(5) 組織部
県下44支部の現職 (校内)会員と、退職(校外)会員が支部長を中心に支部役員会を構成し、 支部の活動を展開していますが、組織はその活動を支援し組織強化につなげています。
会員名簿を作成し、会員個々の情報を本部に集約し、データー化しています。
それにより、全会員と本部との連携を図っています。

支 部 活 動
県下(東京を含む)44支部の組織による、会員相互の情報交流や親睦を図ることを中心にした支部活動を行っています。
活動の様子は「支部だより」を参照してください。

同 期 会 活 動
卒業時に同期会を組織、世話役を中心とした情報交流や親睦を図る活動です。
◎未組織の「期」は1日も早い組織化が期待されています。

事 務 局
各部、各支部、大学、学生及び横国大他同窓会と連携を取り、それぞれの組織や個人が「つながる」ようにサポートしています。
会員名簿の集約、整理及び会誌「友松」の発送をしています。
予算案に沿って会費を適切に執行し、会の円滑な運営に寄与しています。
同窓会案内等の印刷物の編集をしています。
HPの充実を図り、行事・会議日程、活動報告、友松だより等を掲載し、適宜更新に努めながら会の概要及び各種情報提供をしています。

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YNUプラウド文庫は、社会への貢献が大きいと思われる先達の業績を長く後世に伝え、学生の模範となることを目的に附属図書館内に創設しました。愛蔵書、レリーフ、功績等を図書館内で公開。 横浜国立大学付属図書館 YNUプラウド卒業生文庫

酒  井     恒 氏 経歴と業績 平成25年度友松会推薦

濱  田  隆  志 氏 経歴と業績 平成26年度友松会推薦

小  川  信  夫 氏 経歴と業績 平成27年度友松会推薦

小  島  寅  雄 氏 経歴と業績 平成28年度友松会推薦

内 藤  卯 三 郎 氏 経歴と業績 平成29年度友松会推薦

長 谷 川  善 和 氏 経歴と業績 平成30年度友松会推薦

河  野     隆 氏 経歴と業績 令和元年度友松会推薦

森 久 保   仙 太 郎 氏 経歴と業績 令和2年度友松会推薦

勝  俣  泰   蔵 氏 経歴と業績  令和3年度友松会推薦

朝  倉     彰 氏 経歴と業績  令和4年度友松会推薦

田  近  洵  一 氏 経歴と業績 令和5年度友松会推薦

宮  田    進 氏 経歴と業績 令和6年度友松会推薦
 

友松会のあゆみ
 1888年(明治21年)1月30日、先人各位の絶えざるご精進・ご尽力により、高い理想の灯は「神奈川県友松会」として発足しました。 会名の由来は校庭の松樹を 友とし刻苦勉励する願いからでありました。本県は、全国の先頭を切って、明治9年に師範学校を創立、わが国の教育史に輝かしい足跡を残しています。
 明治以来のいわゆる近代日本において、友松会は、神奈川県教育界の一大支柱として地域社会に貢献し、 さらに日本の教育界をリードして百三十余年が経ちました。以来、本会は、幾度か時代の荒波に揉まれ、苦難の道を辿りながらも成長・発展を続け今日に至っています。2020年現在、教育系学部卒業生は3万数千名に達し、会員は約6千3百名が全国で活躍しています。
 教育制度の変遷により、校名も神奈川県師範学校、神奈川県女子師範学校、神奈川師範学校、横浜国立大学学芸学部、 同教育学部、同教育人間科学部と改称されてきました。その間も友松会活動は営々と続けられ、その時々の教育課題を真剣に追求し、 会員相互の意見交換の場として意志の疎通を計り、また親睦の場として寄与してきました。
 同窓という強い友情の絆で結ばれ、これからも一層の研鑽を積み、同窓会活動を活発にしていきたいと思います。
友松会・母校沿革概要
1874年(明治7年) 県内の 4 中学区(横浜、日野、羽鳥、浦賀)に小学校教員養成所を設置
1875年(明治8年) 各養成所を第1号~第4号師範学校と改称
1876年(明治9年) 第1-4号師範学校を合併し、神奈川県横浜師範学校と改称
後に6月28日を本校「開校記念日」と定める
1879年(明治12年) 横浜市老松町に移転して神奈川県師範学校と改称
1887年(明治20年) 神奈川県尋常師範学校と改称
1888年(明治21年) 「友松会」(神奈川県友松会)創立 1月30日
1890年(明治23年) 「友松」発刊1号発行
1892年(明治25年) 1890年の出火により鎌倉(雪ノ下)新校舎に移転
1889年(明治31年) 神奈川県師範学校と改称
1907年(明治40年) 神奈川県女子師範学校設置(岡野町)
1923年(大正12年) 関東大震災 両校共校舎倒壊
1925年(大正14年) 神奈川師範学校本校竣工 
1926年(大正15年) 神奈川県師範学校創立50周年
1927年(昭和2年) 女子師範学校の校舎竣工
1928年(昭和3年) 師範学校創立50周年式典
1932年(昭和7年) 友松会館落成
1936年(昭和11年 神奈川県師範学校創立60周年
「友松」創立60周年記念誌発刊
1943年(昭和18年) 両師範学校を統合し神奈川師範学校男子部・女子部となる
1945年(昭和20年) 横浜大空襲 女子部校舎一部消失
1949年(昭和24年) 横浜国立大学設置(「開学記念日」 6 月1 日)
学芸学部・経済学部・工学部の3 学部で構成
1951年(昭和26年) 神奈川師範学校を廃止
1965年(昭和40年) 学芸学部鎌倉校舎焼失、横浜市清水ヶ丘に移転
1966年(昭和41年) 学芸学部を教育学部に名称変更
1974年(昭和 49年) 教育学部常盤台に移転
1988年(昭和63年) 友松会創立100周年
「友松」78号 創立100周年記念号発行
1997年(平成 9 年) 教育学部を教育人間科学部に改組、 4 課程となる
1998年(平成10年) 友松会創立110周年
「友松」 88号 創立110周年記念号発行
2008年(平成20年) 友松会創立120周年
「友松」 98号 創立120周年記念号発行
2009年(平成21年) 横浜国立大学 創立60周年
2010年(平成 22年) 「友松」100号 記念号発行
2017年(平成29年) 教育人間科学部を教育学部に改称
教職大学院設置
2018年(平成30年) 友松会創立130周年
「友松」108号 創立130周年記念号発行
2024年(令和6年) 横浜国立大学創基150周年 開学75周年
「みはるかす」歌碑 横浜国立大学内に設置

明治21年、同窓会の発足に当たり,会則の第3条に次のような記載がある。「本会会員ハ皆曽テ縣校ニアリ 朝夕松樹ヲ友トシ,同窓ニ苦学セルヲ記センガ為,神奈川縣友松会ト名ヅク」
松-会名の由来の絵図